改善マニア 時間研究

工場勤務の私の仕事は、生産現場の改善。

今回の改善目標は、生産ラインの出来高20%向上

生産品目は 何種類? 日量はいくつ?

さて、 まず対象 ライン の時間観測をするか。

 

最初の頃はうまく時間観測できなかった。

 ・一生懸命働いてる人を測って

  もっと働けとやるのはどうなんだろう?

 ・それと、秒単位の作業要素のスピードに

  追いつけなかったのと

うまく時間観測できるようになったのは、

 ・勤務時間中は会社の時間、

 ・それと、時間観測で作業を楽に

  やり易くして出来高を上げる。

 この二つでモチベーションを上げ、

  何回も観測することで克服できた。

さて、私たちが、使っている時間観測、

これを考えたテイラーさんは、

どうやって思いついたんだろう? 

 

まず、時代背景

 19世紀末のアメリカは、産業化で

 大量生産が急に進んだ。

 しかし、労働者が一生懸命働いて

 出来高があがると感コツ経営で

 賃金レートを下げるということ

 が頻繁にあったそうです。

 その結果、 労働者は一生懸命働かず

 集団でサボるようになった。

 これは当然、サボりまくりますよね。

テーラーさんの生い立ち

 裕福な弁護士の家の生まれで、 弁護士を目指して大学に進んだ。

 ところが、 目がみえなくなる病気で弁護士を断念。

  それまでの道をガラッと変えてポンプ工として働き始めます。

 18歳頃の挫折と立ち直りの速さがすごい。 

テーラーさんの業績とそれが、できたわけを推測。

     主な業績

 ・時間観測で動作研究を実施し、効率的な作業の

  方法や手順を 導き出した。

  これが今のIEで標準作業でこの頃に考えられたものなんですね。

  大量生産で効率的な作業が求められ

  そのニーズに応えたというところでしょうか。

  ニーズに応えることができたのはなぜでしょうか?

 ・公平な評価

   この標準化により仕事量を決め公平に評価して賃金に反映した。

   自分の仕事が公平に評価されるとモチベーション上がります。

  公平な評価を考えれたのはなぜでしょうか?

 推測

 ・テーラーさんは、弁護士の家で育ち弁護士

  を目指していた。

  揉め事を解決するのに日頃から慣れていた。

       机上の冷たい計算や理論ではなくて熟練労働者を

  基準にする等、実践的で人情味があって

  人の心がわかる優しさがあったと思います。

 ・ポンプ工など現場の作業経験とかなり器用で

  作業が上手かったと思われます。

  それで、動作で時間が決まる事と

  作業者の動作の違いに気がついた。

   実は、現場改善の 上手い人は、

   だいたい作業が上手です。

  経験から理論を追及して時間研究の

  コンサルタントとして働くなど合理的な

  考えを持っていたと思われます。

 まとめ

  テーラーさんの考えた時間研究は、

  その当時も従来のやり方と軋轢を生んだり

  管理者から反発を受けたりしていたみたいですが

  今も使われています。

  血の通ったIE手法を 確立した、

  テーラーさんさんありがとう。