組織の維持

この話は、フィクションです。

 

職場でいろいろ教えてもらっていた

やり手の中堅Aさんが、

人が変わったように無気力になり

転職を考えているという。

どうやら出世競争に破れたらしい。

人口減少社会では、 組織規模が拡大して

ポストどんどんできるということは、

もはや望めない。

やり手の A さんのことだから

独立するのだろうか?

 

経営学を学んだ私が、

Aさんの件について分析してみると

近代組織論の一つで社長を務めた

実務家のバーナード先生が

社長時代の経験をもとに

組織組織について理論立てた

期待理論が当てはまると思った。 

 

組織の社員が離脱しないように

するには、社員の貢献を上回る

ご褒美(誘因))を与え続けなければ

ならない。

それには、組織の目的を達成したら

社員に配分するご褒美(誘因)の原資を

どれだけ獲得できるか?という有効性と

と組織の成果配分に対する個人の満足の

度合いを高めるためご褒美(給料やボーナス

昇進やりがいのある仕事など)の適切な

配分が必要。

誘因と能率を同時に高める必要がある。

すなわち大きなアウトプットが 

期待できる目的と 公平な成果配分が必要。

 

人口減少社会では、右肩上がりの成長は

難しい 。

バーナードの理論によれば、 貢献度合いで

成果の配分の期待が変わるから

働かないおじさんみたいに

あまり熱心に貢献せず組織に居残るか、

又は、熱心に貢献して、もし不満が

あれば、離職するということになる。

バーナード先生は組織を維持するのが

経営者の役割どうしていたから

社長もその辺は折り込みずみなのだろう。

それで、時々早期退職を募っているのだろうかと

暗澹たる気持ちになる。