成長するには

TACの公務員 V テキスト13経営学を読んでみた備忘録。

経営戦略総論

経営戦略論は、大きく分けて2つ。

・アンゾフか

・アンゾフ以外

 

まず、アンゾフの経営戦略論。

アンゾフは、経営戦略は組織の発展プロセスを

指導する新しい意思決定とガイドラインと主張。

 

なぜ経営戦略が必要なのでしょうか?

・企業全体として整合性のある意思決定をするため。

 様々なレベルの意思決定の行き当たりを防止。  

・外部環境に適用した意思決定をし行動成果を

 あげるため

基本方針の経営戦略が必要。

 

企業は組織化されているから

経営戦略の構造はどうなっているでしょうか?

構造は、企業戦略、 競争戦略、 機能別戦略の3つ。

・全体として行う事業範囲を決定する企業戦略。

・次にその事業範囲で他企業に対し

 どのような競争上優位を確保する競争戦略。

・さらに、販売、財務、広告、研究開発等

 機能ごとの機能別戦略で。

 

経営戦略がわかったところで実行するには

どうしたらよいでしょう?

 

企業活動には、元手となる資源が必要です。

資源は四つで人、物、金、情報です。

人のノウハウや製品、運転資金や市場情報等です。

 

これら経営資源を獲得する方法には、2つあり

自社で作る内部成長方式と他社の技術やノウハウを

利用する外部成長方式がある。

・内部成長方式は自社の自前での開発、技術やノウハウの蓄積、

 販売ルートの開拓など。

 自社のオリジナリティがあれば強力な武器になるが

 タイムリーな戦略展開が阻害されるデメリットもある。

・外部の経営資源を利用する外部成長方式は、

 4つありM&A、合併、ジョイントベンチャー、提携です。

 ・M & Aは複数の企業が合体し一つの会社になる。

  企業を実質的に支配下に置く。

    企業の現有経営資源の利用で迅速な戦略展開ができるが、

    組織の融合がまずく、権力闘争や買収に膨大な資金が

    必要というデメリットがある

 

・合併は 複数企業の共同出資で企業を設立し事業を遂行する。

 合弁相手と協力し 事業を進めるので、お互いの技術や

 ノウハウを学ぶことができるが、主導権を完全に握れず

 制約がでがち。

・ジョイントベンチャーは、自社での請負いが

 資金面、労働面で困難な場合に複数企業が共同し

 請け負うかたち。

・提携は、契約に基づき一定の対価を支払い

 相手企業の優れた技術やノウハウを利用する、

 長期的な協力関系。 M & A と比較し、より緩やかな

 結びつき。

 営環境の変化が激しいと独力で対応しずらく

 近年重要度が高まっています。

 経営資源の不足を補い相手の優れた技術ノウハウなどを

 短期間で吸収し戦略展開できるが、協力関係の構築と維持が

 困難です。 

 

企業戦略で成長するためにはどうしたらよいでしょうか?

成長の軸は二つあり製品と市場です。

・製品は現在の製品を扱う、新しい製品を開発の二とおり。

・市場は現在の市場で活動か新市場を開拓するかの二とおり。

この組み合わせで四つの戦略ができます。

・市場浸透戦略は現在の製品と市場で、売上やシェアの拡大を図る。

・新市場開拓戦略は現在の製品で新市場を開拓する。

・新製品開発戦略は現在の市場に新しい製品を投入し現在の顧客を

 維持しながら精品系列を拡大する。

多角化戦略は新製品を新市場に投入。

以上がアンゾフの経営戦略です。

 

さてアンゾフ以外の企業戦略は 四つあり専業戦略、水平統合戦略、

垂直統合戦略、多角化戦略です。

・専業戦略は一つの事業に企業の事業分野を特化する。

水平統合戦略は横への広がりで同種の製品分野や同種の

 生産段階、流通段階に従事する企業を合併などで統合する。

 規模の経済性達成や競争上の優位性の獲得を目的。

垂直統合戦略は縦の広がりで、一定の製品市場分野で

 異なる生産段階や流通段階に幅広く進出する戦略。

 必要な資本量が大きいのと、上流から下流までを取り込むので

 急激な市場変化に柔軟性を損なう恐れ。

多角化戦略これまでと違う新事業分野に進出。

 多角化の動機は外的誘因(環境)と内的誘因があります。

 ・外的誘因には既存分野で上手くいっているが、もうあたまうち。

  既存分野の成長率や需要動向、市場集中度、シェアが飽和。

 ・内的誘因で未利用資源があり有効活用したい。