AIが、作成した老人医療の闇
私は、医療事務の仕事で老人たちを
苦しめることになってしまった。
私自身も、自己嫌悪に陥ることが多い。
病院の出口や電車待ちで、人影を見かけると、
老人の家族が仕返しをしにきたのではないかと
恐怖に駆られるようになった。
私が勤める病院は、系列のリハビリ病院と
老人向けの医療介護施設を持つ緊急医療病院だ。
グループ理事の方針は、高齢者が骨折等で緊急病院に
入院して回復期になったら、系列のリハビリ病院に転院させ、
1ヵ月程で医療介護施設に転院させるというものだ。
高齢者は、回復しにくいと医者が説明し
リハビリを適当にやれば、家族は、信じて、
あっと言う間に寝たきり老人のでき上り。
この方針のキーパーソンは、転院相談員である。
老人の家族たちは、転院先に詳しくないことをいいことに、
グループ病院だけを紹介しレールにのせる。
私の役割は、たまにこの方針に気づいた家族が
苦情を言ってくると、クレーマー扱いすることで、
もう話をすることはないと黙らせることだ。
私たち医療事務が、苦情窓口を担当している。
私は自分が老人たちを苦しめていることに
気づかなければならなかった。
私は、自分がやっていることが正しいのかどうか、
常に疑問を持っていた。
しかし、私たちは、病院の理念で利益を
追求してしまった。
私は、自分がやっていることに対して、
非常に複雑な気持ちを抱えている。
しかし、この仕事から離れることができない。