ヘンリーフォードはマーケティングの天才?  

T型フォードの成功の理由を推測。

 

ヘンリーフォードはフォードは、

生産の天才? 

それは、違うとマーケティング

天才と異をとなえるのが、

ハーバード大学教授のT レビット、

その、マーケティング論の概略は、 

世間はフォードを生産の天才として

褒めるが、売れる価格を決めて、

それを可能にする生産方法を考えた。

マーケティングの天才というのです。



まず、有名なフォードシステムについて

Wikipedia とTAC公務員V テキスト経営学

参考にしてまとめています。

フォードシステムの特色。

①製品の標準化

 1種類限定,色も黒のみ、大量生産のため

 部品を標準化し、専門機械を開発し

 部品の寸法を保証。

②移動組み立て法

 今では、回転寿司にも使われている

 ベルトコンベアで作業者を同じ場所で固定し

 移動時間を節約、 反復作業で熟練も進み

 生産効率の飛躍的な向上。

フォーディズム

 高品質の製品を低価格で売り

 高能率の労働者には高賃金を払う。

大量生産が、無かった時代に

画期的な大量生産システムを作った。

確かに、生産の天才。

 

ところで、 安くて悪い悪い製品は

確かにあまり売れないから

高品質 のよい製品を低価格で売るは

わかるのだけど高品質って何だろう?

 

ヘンリーフォードの過去の失敗を見てみると、

①低品質で高価格の自動車を作って

 売れず、最初の会社は解散。

②自動車レースで良い結果を出せる

 自動車制作したが、フォードは

 チーフエンジニア で

 経営権なく会社を去る。

 (この会社は、後のキャデラック)

レースで優勝できる車を作った後

 安価な自動車の設計を行い

 部品大量発注するが思ったより売れない。

 レースで性能を示したが

  販売に結びつかない。

 

以上の失敗から、新しく設計した

車で自動車速度の世界世界新記録

樹立し、高性能をアピール。

この自動車を運転して回り

アメリカ全土にフォードの

名前を広げるという宣伝をした。

 

これらの失敗が T 型フォードの

成功につながります。

T 型フォード成功の要因。

⑤以外は、マーケティングです。

①斬新な構造。

 ハンドルが左。

 アメリカは,日本と違い

    右側通行だから

 左側ハンドルが運転しやすい。 

 T 型フォード以前は

 右ハンドルだったんですね。

 エンジンとトランスミッション全体が

 ボンネットで覆われている。

 エンジンは4気筒が一塊、

 サスペンションのバネも工夫。 

③ドライバーにやさしい

 運転は非常に単純、

 修理も容易で安価。

④宣伝と販売網の整備。

 大々的新聞広告展開。

 フランチャイズ方式の

 販売店を北米に整備。

 モータークラブが

 各地にでき

 新米ドライバーを助けた。

 農業等の業務用に売り込んだ。

⑤低価格。

  富裕層から大衆のものに。

  画期的な生産方式の発明。

マーケティングの天才だった

ということでしょうか?

 

ところで、大成功を収めた

T 型フォードも

時代の流れには逆らえず、

販売不振になります。

T 型フォード失敗の要因。 

全てマーケティングの失敗です。

①モデルチェンジをしなかった。

 ライバルは新しいデザインや

 多彩なカラー を 導入したが

 フォードは導入しなかった。

 新しいスライド型シフトの

 トランスミッションに反対。

 ヘンリーフォードは、最終決定権を

 保持し続け、会社の所有権にこだわった。

 エンジンやトランスミッション

 こだわりを持っていた。 

②クレジット販売導入に 反対。

 ライバルのゼネラルモーターズは、

 クレジット販売を導入したが、

 クレジット会社を別に設立した。

 会社倒産の経験で資金繰りに

 苦しんだのが原因でしょうか?

   さらに、ヘンリーフォードは、

 簿記を学んでいたが、

 会計士は信用していなかった

 そうです。

成功体験にとらわれ市場の変化に

合わせれなかった

というところでしょうか 。

いずれにしても、多くの人々が購入できる

自動車を開発生産産業と交通に

革命をもたらしたのは確かです。

 

ところでヘンリーフォードは

自動車の設計をしています。

農業をしていたヘンリーフォードが

なぜ設計することができたのでしょう。

技術面の疑問

生い立ちを見てみると。

①機械いじりが大好き。 

 10代で懐中時計の

 分解組立、時計修理が

 うまいと評判。

蒸気機関の経験

 蒸気機関の操作に熟達し

 蒸気機関修理工として雇われた。

③自作四輪自動車の製作に成功。

 チーフエンジニア技術者となり

 内燃機関の個人的な実験に

 十分な時間と金銭を得た。

④トーマスエジソンとの出会い。

  自動車の熱い夢をもっていた。

 得意で夢を持っていた事が

 成功の秘訣のようです。

 

まとめ

トヨタ生産方式で有名なトヨタ自動車

生産方法で有名な会社は、 

フォードシステムのように

生産面だけに注目がいきがちですが、

トヨタ生産方式の売れるものを作るを 

企画段階まで浸透させていると思われる

マーケティング面の凄みを感じます。 

案外成功面として見落とされがちな

マーケティング面。